LINEの利用率は83.7%を超え、国内で最も普及しているコミュニケーションツールになりました。
この流れにあわせて、LINEはマーケティングやビジネスでも欠かせないツールになっています。
LINE利用率83.7%:10~60代まで8~9割が利用
参考:https://www.moba-ken.jp/project/service/20230417.html
今回は、
- LINEをビジネスに活用したいけど、何ができるのかわからない
- Lステップとは?LINE公式アカウントとの違いが知りたい
という人に向けて、Lステップの主な機能や、メリット・デメリット・費用面を解説しました。
本記事を読むことで、Lステップでできることを理解し、ビジネスにどうやって活用できるのかを考える一助になればと思います。
この記事でわかること
Lステップとは?
LステップはLINE公式アカウントの機能を拡張して、顧客とのコミュニケーションやマーケティングを行う、いわゆるマーケティングオートメーションツールです。
マーケティングオートメーションとは、顧客情報の蓄積や、販売促進活動を自動化する仕組みを指します。
Lステップを活用すれば、顧客ひとりひとりに最適なアプローチを自動で行えます。
LINE公式アカウントをより便利に利用するための補佐役のようなツールをイメージしてみてください。
Lステップは、2024年1月期「累計導入社数」「累計アカウント数」の1位に選ばれており、著名人のアカウントでも多く利用されています。
業界でもトップクラスの実績をもった注目のツールです。
Lステップができること・主な機能
Lステップには、LINEマーケティングに必要な機能がそろっています。
ステップシナリオ配信
シナリオ配信とは、あらかじめ設定した条件やスケジュールに沿ってメッセージを配信する機能です。LINE公式アカウントにも同様の「ステップ配信」機能がありますが、Lステップではより柔軟な設定ができます。
LINE公式アカウント | Lステップ | |
配信開始タイミング |
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配信間隔 | 日数単位 | 時間単位 |
配信日時 | 1時間単位 | 1分単位 |
配信期間 | 最大30日 | 最大10,000日 |
配信数 | 開始からゴールまで最大10通 | 開始からゴールまで無制限 |
タグ付け | 不可 | 可 |
LINE公式アカウントと比較すると、配信開始タイミングや、配信時間、条件の分岐をより細かく設定できます。
特定の条件をクリアした顧客にタグ付けし、シナリオに組み込めるのも特徴です。
セグメント配信
指定した条件に該当するユーザーだけにメッセージを送信する機能です。
Lステップは顧客の行動やアンケートの回答に応じて属性を設定するため、正確な顧客セグメントができます。
顧客の属性に応じて適切なタイミングと内容でメッセージを送信できるので、商品やサービスに対する興味関心を高められます。
ブロック数や無駄な配信を防ぐことは、費用対効果アップにも効果的です。
カレンダー予約
LINE上で顧客が希望の日付と時間帯を選んで予約ができる機能です。
電話やメールでの個別対応を介さず予約を受け付けられるので、コスト削減にも効果的です。
Googleカレンダーと連携することで、他の予定と予約受付を自動で連動できます。
イベント集客
あらかじめ設定した自社イベントに対して、参加申し込みフォームを作成し来場予約を受け付けられます。
リマインド配信と組み合わせれば、より効果的な集客が可能です。
段階的な告知配信は顧客の期待を高めるだけでなく、キャンセル率を下げる効果も期待できるでしょう。
ホームページ機能
LINEのトーク画面を開いた際に表示する「リッチメニュー」をカスタマイズすれば、LINEを自社ホームページのように使用できます。
以下のような内容をリッチメニューに組み込むことで、サービスの全容や詳細を顧客に伝えることが可能です。
- 会社概要
- お問い合わせ
- 予約フォーム
- 公式SNSへの誘導
情報を視覚的に集約できるリッチメニューを活用し、顧客の利便性と売上アップの両方を目指しましょう。
回答フォーム
アンケートや申し込みフォームを作成し管理できる機能です。
回答や入力された情報は顧客情報とひもづき自動で蓄積されます。
自動で集計されるため、顧客の声に対してスピード感のある対応が可能です。
決済システム連携
プロプランは決済システムを導入できます。
連携できる決済方法は「Stripe(ストライプ)」「PayPal(ペイパル)」の2つです。
自社商品やサービスをLINE内でシームレスに販売できるため、成約率のアップにもつながります。
さまざまな分析機能
Lステップでは、顧客の行動をもとに様々な分析が可能です。主な分析機能は以下の通りです。
ファネル分析 | クロス分析 | 流入経路分析 | |
目的 | 離脱が多いポイントを特定する | 属性別の傾向を特定する例:予約者×年代 | 誰がどこから友達追加したかを特定する |
活用例 |
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上記以外にも、URLのクリック数、メッセージの送信数、LINE経由での購入数など、特定のアクションに対する行動をスコアリングすることも可能です。
顧客の行動データを計測し、効率的に改善のサイクルを回すことが、LINEマーケティングを成功させる近道です。
Lステップのメリット
Lステップを導入するメリットについて解説します。
人件費(コスト)が削減できる
集客から成約までをシナリオ機能により自動化することで、営業コストの削減と売上アップの両方を実現します。
顧客対応を自動化し、業務効率化できる
お問い合わせフォームや予約フォームを活用すれば、顧客対応の業務効率化も可能です。
物販ができる
決済機能を連携すると、LINE内で自社商品やサービスを販売できます。
別サイトに遷移することなく決済が完了するため、高い成約率が期待できるでしょう。
顧客の離脱を防げる
顧客属性に応じたセグメント配信や、離脱ポイントを特定しフォローすることで離脱を防ぎます。
多様なニーズに対応することは、顧客との信頼関係にもつながります。
リッチなコンテンツにより顧客満足度が上がる
デザインカスタマイズの自由度が高いのも、Lステップのメリットです。情報を集約し視覚的にアピールすることは、顧客の利便性に直結します。
Lステップのデメリット
Lステップを導入するデメリットについて解説します。
月額費用がかかる
Lステップを活用するなら、一番安いプランでも月額2,980円(税込)が必要です。事業規模や目的に応じて必要な機能を確認し、適切なプランを選びましょう。
友だち登録が少ないと効力を発揮しにくい
友だちの数が少ないと、期待する効果を得られない場合があります。
LINE公式アカウント解説直後は、まず友だちを増やす施策を行いましょう。
友だち追加が簡単にできるQRコードの活用がおすすめです。
構築にある程度の知見が必要
Lステップの効果を最大化するには、顧客の属性や行動を理解したうえでの綿密な設定が必要です。マーケティング初心者には、ハードルが高く感じられるでしょう。
Lステップの導入費用
0円から運用は可能ですが、プランごとに利用できる機能や配信可能通数が異なります。Lステップの機能を最大限に活かせるのは「ライトプラン」「スタンダードプラン」です。
追加配信は、当月の配信数が足りない場合に、必要な通数を追加で購入するものです。
月によって配信数にバラつきがある場合は、数か月先まで見通しを立ててプランを選びましょう。
Lステップの構築は代行サービスへの依頼がおすすめ!
Lステップの効果最大化を目指すなら、プロへ相談するのがおすすめです。
いざ契約したものの
「シナリオ設計に迷って構築が進まない」
「構築はできたけど分析の仕方がわからない」
というケースは少なくありません。
構築に限らず、会社やブランドの顔となるリッチメニューのデザインがいまいちだと信頼性の低下にもつながります。
機会損失を防ぐためにも、運用経験が豊富なプロの知見をもとに最短で最大の成果につなげましょう。
株式会社good umbrellaでは、お客様と共に事業課題を洗い出し、Lステップを含めた包括的なマーケティングをサポートします。
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