近年、InstagramやYoutubeなど、SNSを活用したマーケティングはビジネス戦略において必要不可欠と言えますが、LINEを活用したマーケティング活動も多くの企業が取り入れています。
SNSチャットツールとして、老若男女問わず利用率の高いLINEは、幅広い業種において最も成果が出やすいSNSマーケの一つ。
この記事では、LINEを活用したマーケティングの方法を、メリット・デメリットと併せてご紹介したいと思います。LINEをビジネスに活かしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
LINEマーケティングとは?
LINEマーケティングとは、LINE社が提供しているLINE公式アカウント(旧:LINE@)を使って、ターゲットとするユーザーにメッセージを配信し、集客や販促、ハーセプション(ブランドの認知・価値の共有)を行うマーケティングです。
LINE友だち登録をしたユーザーとコミュニケーションを取りながら、集客したり、商品・サービスの購買を促すなど効果的なマーケティングとして運用できます。
また、LINEは毎日開くアプリケーションであることから、他の営業メールなどに比べて「メッセージを届ける」ハードルが非常に低く、ターゲットのユーザーにリーチしやすいと言えます。日本最大規模のユーザー数を誇るLINEですから、活用することで大きな結果が期待できます。
今では、多くの企業や個人事業主がLINE公式アカウントを導入しており、主軸マーケティングの一つとして利用しています。
LINE公式アカウントをマーケティングで活用するメリットとは?
LINE公式アカウントがマーケティングにおいて利用される理由は主に下記の三つです。
この大きな三つのメリットをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
利用者が多い(幅広い年齢層)
LINEは全SNSの中で利用ユーザー数が最も多く(月間ユーザー数:9,600万人/2023年9月時点)全世代で広く利用されています。
若い世代だけではなく、高齢者世代もLINEを利用しているため、あらゆる商品やサービスにフィットするマーケティングツールとなります。
開封率が高いプッシュ型メディア
多くのSNSは情報を発信しても、そのアカウントのフォロワーや元々興味を持っている人しか配信を見ません。
LINEは発信側からユーザーへ直接情報を届けることができるので、攻めの営業が可能です。
メルマガ配信に比べ、LINEでのアプローチが圧倒的に有効。
様々なマーケティングツールが使える
LINE公式アカウントには、企業サービスや店舗のビジネスマーケティングに活用できる多様な機能が標準で備わっています。
- リッチメニューでコンテンツを作る
- LINE広告で友だち登録を促進
- 配信予約で継続的にアプローチ
- クーポンやショップカードで集客
など、豊富なマーケティングのためのツールが用意されているので、業種に合わせて取り入れて戦略を立てられます。それぞれの機能は後半に一つ一つご紹介します。
LINEマーケティングにデメリットはある?
SNSマーケティングにおいて利点の多いLINEですが、弱点や注意点も留意する必要があります。
以下はLINEマーケティングのデメリット(注意点)になります。
友だち登録されないと配信が届かない
メッセージ配信での開封率が高いLINEですが、そもそもお客様にLINEの友だち追加をしてもらわないとアプローチができません。
まずは、LINE公式への友だちを増やす施策を行いましょう。
- LINE広告で訴求
- 店舗などで友だち追加のポップを作る
- オフィシャルサイトや他のSNSで宣伝
上記のような集客戦略を立て、LINEマーケティングの土台を作ることが重要です。
登録されてもアクションがないと個別チャットができない
LINE公式アカウントの設定では、ユーザー側(友だち側)からメッセージ(スタンプ含む)を受信しないと、アカウント側から個別のチャットが送れません。
せっかくLINE公式に友だち登録をしてもらっても、個別チャットでアプローチできないのでは意味がありません。ですから、ユーザー側からメッセージを送ってもらうための施策を用意する必要があります。
配信数によっては月額利用料が発生する
LINE公式アカウントの開設は無料ですが、無料の「コミュニケーションプラン」ではメッセージ配信数の上限が200通です。
友だち登録数が増え、200通以上の配信メッセージ数が必要になった場合は、有料プランに変更しましょう。
LINE公式アカウントでは、三種類のプランが用意されており、プランに応じて配信数が変わってきます。また、スタンダードプランでは追加配信も可能となっています。
友だち登録数の増加に伴い、LINE公式アカウントをアクティブに運用していく場合は、ライトプラン(有料)やスタンダードプラン(有料)がオススメです。
LINE公式アカウント利用料金 | |||
---|---|---|---|
コミュニケーション プラン |
ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額料金 | 0円 | 5,000円 | 15,000円 |
配信数 | 200通/月 | 5000通/月 | 30000通/月 |
追加配信 | 不可 | 不可 | 〜3円/通 |
LINE公式アカウントで使えるマーケティングのための機能
挨拶メッセージ
LINE機能の「あいさつメッセージ」とは、ユーザーがLINE公式アカウントに友だち追加をした時、またはブロックを解除した時に、自動で送信される最初のメッセージです。
配信数にはカウントされないので全プラン無料で行えます。
友だち追加と同時に配信されるメッセージなので、ユーザーの関心が最も高いタイミングで読んでもらえます。訴求力のある挨拶を考えて、ユーザーの離脱を防ぎましょう。
ショップカード
LINEショップカードは、LINE上で発行と管理ができるポイントカードです。
例えば、店舗さんでポイントを付与するためのQRコードを用意して、それをLINE友だち登録済みのユーザーが読み取ると自動的にポイントが加算される仕組み。
商店街などのポイントカードなどと同様に、「10ポイント貯めたら100円引き」「100ポイントで〇〇と交換」のようなシステムを作って、顧客リピート率を上げるマーケティング施策を行うことができるわけです。
クーポン
LINEクーポンは、LINE上で発行できるクーポンカード(無料・割引・プレゼント等)機能です。
例えば、「友だち追加してくれた方全員に〇〇プレゼント!」などのクーポンを投稿し、友だち登録を促す施策の一つとして活用できます。
クーポンは、友だち追加の際や、任意のタイミングでメッセージやLINE VOOM、応答メッセージなどで配信可能です。
リッチメニュー
リッチメニューとは、LINEのトーク画面下部に表示される(デフォルトでは隠れている)、メニューエリアのことです。LINE公式アカウントの標準機能として備わっているので、無料のプランでも利用可能です。
メニューの表示内容は自由にカスタマイズすることができ、メニューのタップ時に自社サイトに遷移させたり、LINEクーポン画面を表示させたりと、LINE内でさまざまなアクションを設定できます。
ユーザーが簡単な操作で表示させ目に留まるため、WEBサイトのグローバルメニューのように常に表示しておきたいコンテンツを置くと良いでしょう。
またリッチメニューへの表示やタップは無料であるため、初期フェーズに利用することができます。
ステップ配信
ステップ配信は、事前に用意しておいた複数のメッセージを、決められた日時やタイミングで順次配信できる機能です。
例えば、下記のようなステップを設定することができます。
LINE友だち追加時 | 最初のご挨拶 |
追加から2日後 | キャンペーンの告知 |
追加から1週間後 | クーポン利用のご提案 |
このように、タイミングを図ってメッセージを配信し、ユーザーの興味を保持し、LINE公式からの離脱を防ぐマーケティング施策と言えます。
LINE広告
LINE広告は、LINEの友だちリストやチャット画面上部に表示される広告です。他のSNSの広告同様に出稿後にターゲットや広告費、広告デザインなどを調整しつつ効果測定しながら運用します。
LINE広告のおすすめ理由は次の通りです。
- LINEマーケティングと相性が良い(LINE公式アカウントへの導線を引きやすい等)
- 顧客獲得単価(CPA)が比較的低く、コストパフォーマンスが良い
- ターゲット層を設定することができるので、ピンポイントでマーケティングできる
以上のように、LINE広告はLINE公式アカウントへの導線を引く上で非常に有用です。また、LINEユーザーのペルソナ(属性)を絞ってターゲッティングでき、効率の良い広告運用ができます。LINEアプリ内のさまざまな場所に広告が表示されるため、ユーザーへの訴求性も高いと言えます。
LINEマーケティングツールを活用して更にビジネスを加速化
LINE公式アカウントの拡張ツール「Lステップ」
ここまでLINE公式アカウントのさまざまな機能について解説してきましたが、デメリットの点でも言及したように、LINE公式アカウントにはマーケティングにおいて、不十分と言える部分も存在します。
- ユーザーをセグメント(属性)分け出来ない
- 友だち数が少ないと絞り込んで配信できない
- アンケート機能が配信に使えない
顧客とコミュニケーションをとりながらアプローチが行えるLINEマーケティングにおいて、ユーザーごとにきめ細やかな配信を行うためには、LINE公式アカウントのみの機能だけでは少し物足りません。
そこで、LINE公式アカウントを補強するマーケティングツールの「Lステップ」がおすすめです。
LINE公式アカウントにはないLステップの主な機能として下記が挙げられます。
- ユーザー属性をより細かく分けて、リスト化できる
- ユーザー1人から絞り込んでピンポイントで配信ができる
- タブ機能の充実
LINE公式アカウント単体だと、ユーザーのセグメントを大まかにしか分けられないところを、Lステップでは、「渋谷区に住んでいる22歳以上の女性」や、「Instagramから友だち登録した男性」など、詳細なユーザー情報でセグメント分けができます。
また、セグメント分けしたユーザーが一人以上いれば絞り込みの配信ができるため、配信数を抑えコスト削減を図ることもできます。
その他にも、顧客の分析や、LINEマーケティングを行う上で強力な機能が揃っているので、LINE公式アカウントをメインのマーケティングツールとして検討している、または運用している方は、Lステップの導入を検討してみてください。
まとめ
ここまでLINE公式アカウントの機能や導入メリットを包括的に解説してきました。
LINE公式アカウントは現代のビジネスマーケティングにおいて、非常に強力なツールと言えます。
売上や客単価のアップ、顧客のリピート率を上昇、広告単価のコスト削減など、ビジネスの目標実現に繋げるための武器として是非導入をご検討ください!